◆出会うまで |
我が家には、2002年夏まで、シェットランド・シープドックを母犬に持つ雑種のメス犬 「ミッキー」がいた。 大変賢い犬で、大きな病気もせず、手もかからず。家族にも、ご近所の方々にも愛された可愛い子で。 ところが彼女はその年15年目という高齢で、残念ながら他界。 我が家には久方ぶりに犬のいない日常が始まった。 それから約一年。死んだ犬の世話をしていた私の祖母が昼間、たった独りで淋しいだろうという、ある意味人間本意な理由(犬を飼うこと自体人間本意な話ではないかとは思うが)で、新しい小犬を迎えることを検討し始めた。 |
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映画の「ベイブ」をご存じだろうか。あの、子豚の物語。 あの映画には、子豚を見守る二匹の牧羊犬が出てくる。 弟は、次に犬を飼うなら彼らのような犬だと決めていたようだ。 「ボーダーコリーにしよう」 そんなこと言われたって、あまりメジャーな犬種でもなかったし(多分)、私にはピンとこなかった。 ベイブに出てたよ、と言われても、あいにく、あまり私は記憶力がよくない(…) そこで、幸いにも我が家にはインターネット環境があったのでちょっと調べてみた。 |
賢さや従順さは当然ながら、何より黒と白の美しい高貴なお姿にズキュンと一目惚れ。(…) これを連れて歩いたなら、きっと気分がよかろうと思った(ぉ) それから、ご近所のペットショップにボーダーコリーの入荷がないかを確認。 残念ながらその店にボーダーは居なくて。(居るのを見たこともないが)他の支店にいるのがわかったが一頭だけ。取り寄せてもらったときに、もし気に入らなかったら? とてもじゃないがお断りする勇気なんて私にはない。私は優柔不断だ。(…) そこで、最近ネット通販にて、散財しまくっていた私は、とりあえず今回も探してしまえと、パソコンの電源を入れたのだった。(むしろ電源は常に入っている感じ) 驚いたのは、オンライン上で扱われているペットの多さ。扱うサイトの多さ。 いろいろなところがあったが、一番見やすく、システムが充実しているのではないかなと思ったのは、 ↑ こちらだった。 |
各画像はクリックで拡大してご覧になれます。 |
いろいろ検索してみたところ、良い感じの物件(…)はいくつかあったが、中に、最近生まれたばっかりの、比較的お手頃な価格の子たちの案内があった。 後から考えればそこで紹介されていた写真に写っていた小犬こそ、ルークだったのだろうと思う。(鼻の黒の入りとか模様とか) (左図参照) 驚いた。これが君だったとは。君に一目惚れしたんだ(笑) |
そんなわけで、写真に一目惚れしたところで情報投稿者の方に問い合わせてみた。 翌日には返答があった。 リプライの早さだけにでも、人は信頼を覚えるものだ。問い合わせ先に対してある程度の信用を置く。 そして数日もせずに、その方から送られてきた写真の中に、今度は一人で写された彼はいた。 |
初めから黒白の♂を希望していたので選択はいくらか狭まったが、黒白の♂は5頭いたらしい。その5頭すべての写真を見たかどうかはわからない。 ただ、頭部しか撮影されていない仔犬の一枚(上図参照)がどうにも気になって、引き続きその子の写真を送って頂いた。 じっくり見てみれば、フルカラーのとても綺麗な、可愛い可愛い男の子。 それが彼だった。 手足も胸も尻尾も綺麗に白があるが、向かって右側の頬が少し黒い。 数日後、決定を相手の方に伝えた。 決まってしまえば、その子が他の兄弟たちよりも、なんだか可愛いんじゃないかと、思えてくるから人間の心理とは誠にご都合主義なものだ。 |
何度目かに送られてきた一枚。 ぬいぐるみと紛うばかりの可愛さだった。 本当に、どっかの小犬の雑誌のトップを飾っていても良いんじゃないかと言うくらい。(馬鹿) メッセンジャーでお友達に強制的に送りつけてみた(大迷惑) それだけでは飽きたらず、写真を会社のパソコンに転送して仕事中眺めて過ごす日々が続く。(駄目社員) |
これ(左図)が、送られてきた最後の回の写真。 すっかり犬の顔になってきている。素晴らしい。一同拍手。 はっきり言って、ボーダーの小犬は、パンダブタだ(ぇ 可愛くない。あえて褒め言葉を選ぶならば、ぶさいく可愛い。(褒めている) あのぺちゃ鼻が、どうやったらここまで犬らしく成長するのか。 送られてくる写真が楽しみで楽しみで仕方がなかった。 これからは私が君を撮ろう。 仕事でしか使われなかったカメラがようやく役に立つ。 しっかりレンズを無視してくださる君には、少し閉口してしまう。(笑) |