2004/06/01(Tue) 13:11
誕生日と同時に、TOPページの変更と、サブトップの近況画像を更新する事は前々から決めていましたが、運悪く、昨日は帰宅がすごく遅くなってしまって。(納品とかぶった)
作成途中に、寝てしまいましてね!(椅子の上で寝る器用な人)
さきほど会社で(ぁ)更新しました。ページ。

1歳です。
昨夜午前1時に、寝ているルークを起こして、「おめでとぉぉぉ〜♪」とかいぐりかいぐりしました。(大迷惑)
朝起きてから、やっぱり、「おめでとぉぉぉぉぉぉ!!!」と撫で回しました。

やけに撫でられる日だと思っていることでしょう。ルーク。



1歳になれば、ちょっとは落ち着くものだよと言われて。ふと振り返ってみると。
ずいぶん落ち着いたとそれでも思います。
ルークは、ずいぶんクールな犬で、子犬の頃ほど、八方美人ではなくなりました。
1歳までに、主従関係を築く事、とはよく言われる事ですが。

自己申告です。

築けていません。
舐められまくってます。
ルークは私をボスだとは認めていません。下位ではないと、信じたいですが。
良くて、同格ですよ、同格。

私が知る限り、彼は、家族にも、他の人間にも、自分より大きなどんな犬にも。
決して負けを認めない犬でした。
グレートピレニーズに、これでもかというほどやられたときも、悲鳴一つあげませんでした。
よく他の犬に嫌われる子ですが…、それでも、一度も降参をしたことはありません。

たぶん、ちょっと対処の難しい犬。
初めから難しかったのか、私たちが育て方間違えて難しくしてしまったのかはわかりませんが。


まあ、これからなんとかしていく楽しみだと思う事にします。
私の取り柄って、なんかというと、前向き思考だということですかね。

馬鹿で馬鹿でしょーがない子を、これからなんとか賢い「ボーダーコリー」に近づけていくように何年かかっても努力していく楽しみができたんだと思って。まだ先は長いですから、頑張っていこうと思います。


先だって、誕生日プレゼントを送って下さった皆様、どうもありがとうございます。
ルークを迎えて、こうして同犬種のオーナーさんとも交流が持てて、時にはお会いして、誕生日にはプレゼントまでいただいて。
掲示板を覗けばたくさんのお祝いのメッセージをいただいています。
本当に、幸せです。
ルークが本当にそれを知る事ができないのが不憫なくらいで。

ありがとうございます。本当にありがとう。
言葉に言い尽くせないくらい、本当に、感謝しています。

ようやく、子犬から卒業できました。
長いようで短い一年でした。
長ければまだ十数回、こうしてお祝いを迎える事になります。
その頃まで、みなさん、できれば。
よろしくお願い致します。
またみなさんのページにもお伺い致します。ありがとうありがとう。
なんとか、誕生日を把握して、私もお祝いにお邪魔できるようになればいいと思います。(トリアタマなのです)




.
13:55


ご存じの方はご存じかも知れませんが、ルークの同胎犬のルクちゃんが、股関節形成不全(軽度)と診断されました。
診断が下された時、実は同じ病院に私とルークも居合わせておりました。
もともと股関節が緩いかも知れないと言われていたルクちゃん。
それでも、決定的な宣告を聞かされた、わいさんの落ち込みはどんなものだったのかと……。
ルクちゃんの同胎犬だということで、ルークも同時に診察していただいたのですが。
こんなことを余裕ぶって書いていられるのは、幸いにもルークの股関節に異常がなかったからです。
ルークに異常がなかったことが申し訳なくて、言葉がありませんでした。
子犬の頃から一緒に成長を見守ってきた、他でもない同胎の犬です。我が犬も同然の犬です。
ショックでした。…それでも、やっぱり、わいさんにはなれないわけです。


ルクちゃんもルークも、ブリーダーさん宅から譲り受けた子犬でした。
では、そのブリーダーさんの繁殖方針、管理体制はどうだったのかというと。別段問題はなかったのです。
親犬たちは毎年CT検査を受けています。同じ犬舎にいる祖母犬や、伯母や兄弟たちも受けているそうです。
たくさんの子犬を輩出してきたブリーダーさんですが、ルクちゃん以外に股関節形成不全の知らせを受けた事はないと言います。
日本でのボーダーコリーの股関節の血統について詳しい方に血統を見ていただいたときも、これとわかるキャリア犬は、先祖の中に発見できませんでした。

つまり、ルクちゃんは、現時点で安全と思われる血統から輩出されたにも関わらず、不幸にも遺伝疾患を抱えて生まれてきた犬ということになります。
何代も、十何代も前の祖先の疾患を、隔世遺伝してしまったのでしょうか。

命という物はわからないものだ、とか。命だから完璧はありえないとか。
本当に。こういうことはあるんだと。絶対なんてことは言えないんだと、痛感します。


今回のことで、わいさんを始め、ブリーダーさん、異母兄弟のオーナーさん、…たくさんの方が衝撃や不安を抱えられたと思います。
でもここは一つ冷静に受け止めていただきたいと考えるところです。
悩まれた末に、わいさんはページ上で公開されることを選んだのですから、どうかその心中をお察し下さい。
自分の犬の疾患を、開かれた公の場で公開するということの意味と価値と。
その決断の為に要する勇気と。
ルークもそうでしたが、おそらく、近しい親戚関係に当たる犬たちには、股関節の異常は出ないのではないかと思います。
ルクちゃんの発症が血統に裏付けられたものではないからです。
(私が知る事ができた情報で、現時点で、です。今後キャリアと判明する祖先犬が見つかるのかも知れません)
では、そういった犬やオーナーに求められる事は、自分たちの犬をどれだけ健康に、正常に、育てられるかという事。
そのことが、ブリーダーさんに対するフォロー、自らの犬の血統の優秀さを証明することに繋がると、思います。
そして同時に。
OFAとかPennHIPまではいかなくても、生後半年を過ぎたら、簡易的にでも、CT検査を受けて下さい。
2歳を過ぎたら、公的機関での検査も、検討してみて下さい。
それは絶対に、犬にとってマイナスにはならないと思います。
ルクちゃんが証明してくれたように、正常な犬から正常な犬が生まれるとは限らないんですから。
残念だけど、とても悲しい事だけど、こういうことは実際にこうしてあるのだから。

少しでも、違和感を感じられたら、病院にかかってください。
ルクちゃんに発症した程度の違和感は、きっと私では見つけられなかったのではないかと思います。
恐ろしいのは、正常だと思い込む事ではないかと、思います。

別に、ルクちゃんやルークの血統の犬にだけ言える事ではありません。
日本にいるボーダーはほとんど、オーストラリアやニュージーランド出身の祖先を持っています。
7代祖の血統図を作っていた時に思いました。
日本のボーダーは、一部のイギリス系を除いて、ほとんどが、親戚関係にあります。
あの子もこの子も、道であった見知らぬボーダーもみんなみんな!
十何代かの中で、同じ祖先を持っています。
ルクちゃんの発症の原因となった犬が、たぶんその中に含まれています。

わからないんですよ。ぶっちゃけ、遺伝疾患のノンキャリアの証明書を持ってたって。
同じ先祖を持ってるんです。わからないんですよ。
ただ、発症する可能性が、低くなるだけ。ゼロにはなりません。決して。


それを踏まえて、手遅れにならないうちに。
早期発見で済むうちに。
発見してあげてください。安心してあげてください。
早期発見でよかった、異常が無くてよかった。
どちらもしても、よかったで済みますから。


わいさんが公開された背景には、こういった啓発の意味もあったと、思いますから。